レバンガ北海道は85-76で富山グラウジーズを下し、連敗を3で止めた。富山出身のルーキー川辺亮平(23)が、第2クオーター(Q)にプロ入り後初めてポイントガード(PG)を務め攻撃をコントロール。守っては強いプレッシャーで日本代表・宇都直輝(26)のミスを誘発し、勝利を呼び込んだ。

 5点リードの第4Q残り31秒、多嶋朝飛(29)のパスを受け、川辺は迷わず左側のリングを向いた。軽くジャンプして真横からのミドルシュートを決めると、4355人のファンから歓声が上がった。7点差となり、試合の大勢が決まった。水野宏太監督(35)は「成長できている」と満足そうに評価した。

 本来シューティングガードやスモールフォワードだが、今季はパワーフォワードも経験。この日のPGで早くも4ポジション目となった。究極のユーティリティーぶりにも「高校も大学も(PGの)経験があったので問題ない」と力強い。

 約3カ月ぶりに富山から観戦に訪れた両親の前で勝利に貢献。チームは通算戦績を22勝22敗の五分に戻した。「宇都さんには今日も26点取られていますし、課題はある。学んだことをプラスにしたい」と川辺。チャンピオンシップ争いに踏みとどまった試合を糧に、次節24、25日は、東地区首位のA東京に挑む。【中島洋尚】