レスリング女子五輪4連覇の伊調馨(33=ALSOK)を巡るパワハラ問題で、日本協会が調査を委ねた第三者機関による関係者への聞き取りが終了したことが3日、分かった。伊調が日本協会の栄和人強化本部長(57)からパワハラを受けたとする告発者側と、栄氏ら協会側の聴取が3月下旬までに完了。日本協会は明日5日にも調査結果を公表する。

 複数の関係者によれば、3月6日に協会が倫理委員会を開いて設置した弁護士3人による第三者機関は、順調に聞き取りを進めた。内閣府に告発状を出した弁護士や元代表コーチに加え、伊調や伊調のコーチだった田南部力氏を聴取し、パワハラの加害者とされた協会側の関係者からも話を聞いた。今回の問題で心神喪失状態に陥り自宅療養していた栄氏についても、回復を待って聴取を済ませた。

 日本協会では、第三者機関が聞き取った内容を倫理委員会がまとめたものを承認する。公平性が保たれるのかという疑問にも、協会側は「聞き取り結果をそのまま公表する」として「改ざん」を否定している。

 告発状を受け取った内閣府公益認定等委員会も、今週中に栄氏らを調査する予定。最終判断は、公益法人の同協会を監督する内閣府が下すことになる。伊調を巻き込んだ金メダル有力競技の騒動は、1カ月を経てようやく収束に動きだす。