新潟アルビレックスBBがチャンピオンシップ(CS)進出に望みをつないだ。名古屋ダイヤモンドドルフィンズを78-65で破り、連敗を4で止めた。順位は中地区5位から4位に浮上。CS進出圏内の同2位名古屋Dとのゲーム差を3から2に縮めた。PFラモント・ハミルトン(33)が20得点でMVPを獲得。59-56で迎えた第4クオーター(Q)、7得点を挙げチームを勢いづけた。

 ハミルトンが正確なショットでCSへの道筋をつけた。第4Q、開始早々にインサイドから2得点。残り7分52秒では3点シュート。第3Qのスコアで13-21と名古屋Dに持っていかれた流れを、第4Q序盤の得点で取り戻した。

 前日6日が34歳の誕生日。「MVPは誕生日プレゼント…と思いたいが、僕以上のプレーをしたチームメートもたくさんいる」と控えめ。コート上で盛んにチームメートに声をかけた。前節大阪戦まで4連敗。重要な局面でミスが出た。「共通意識を持って集中すれば、うちは力を出せる」。反省を生かし、リーダーシップを発揮した。

 庄司和広監督(43)は「全員がやるべきことをやった」と言う。プレーが途切れたときに言葉を交わす、ハドルを組む。それが約束事。ベンチのメンバーからも声が飛ぶ。リバウンドは41対26、スチールは8対6と球際を制したのもチーム全体の集中力が相手を上回ったからだ。

 直接対決で先勝。ただ連勝しなければ上昇はない。「名古屋Dもこのままでは終わらない。次が大切」。庄司監督は今日8日の2戦目に向け。気持ちの引き締めを促した。【斎藤慎一郎】