フィギュアスケート女子で平昌五輪4位の宮原知子(20=関大)が22日、来季に向けて“イメチェンプログラム”を検討していることを明かした。プロ野球の阪神-巨人戦(甲子園)の始球式後に「4月いっぱいはゆっくり体を休めながらで、5月から新しいプログラムを作り始めます」と見通しを説明した。

 「曲は探し中で、全くどの曲か決まっていないです。『そろそろ決めないと…』と焦りはじめました」

 進捗(しんちょく)状況はそう苦笑いするところだが、頭の中でイメージは定まりつつある。来季のショートプログラム(SP)の振り付けは今季のSP「SAYURI」を手がけたローリー・ニコルさん、フリーも今季の「蝶々夫人」と同じトム・ディクソン氏と作り上げる。まずはフリーの振り付けで5月中旬に渡米予定。ディクソン氏とはすでに連絡を取り合っているという。

 「全く違う雰囲気をしたいと思っているので、自分っぽくない、チャレンジの曲にしようかと考えています。難しいとは思うんですけれど、新しいことにチャレンジしたいと思っています。どうしてもきれいな感じとか、オリエンタルなイメージがついていると思うので、そういうのを覆すような感じの曲にしたいです」

 この日の始球式に向けては、田村岳斗コーチや同門の男子選手と練習し、本番でノーバウンド投球を披露した。22年北京五輪への新しいスタートとなる来季も「真面目なさっとん」はそのままに、演技でイメージチェンジを図る。