JTがストレートでプレミアリーグ覇者の久光製薬にリベンジし、2年ぶり5度目の優勝を果たした。「現役時代に落とされて、恐怖症で…」と最初は胴上げを拒否していた吉原知子監督(48)は宙に舞い「このメンバーは私がワーワーと言わなくても、自分たちで『いくぞ!』という部分がすごく大きかった」と選手たちを笑顔でたたえた。

 3月のプレミアリーグ、プレーオフ決勝では久光製薬に2試合連続でストレート負けし、準優勝に終わった。今大会では大阪・金蘭会高から新加入のウイングスパイカー林琴奈(18)らが躍動。林は決勝でもアタックでチーム2番目となる12点を呼び込み「(背が)高いチームに対しての打ち方を考えた」。指揮官も「状況判断が早く、対応能力も高い。ただ、身長は(173センチで)大きくない。自分の何を武器に、どういう選手になっていくのかというのが課題」と今後に期待を込めた。

 この日もチームの軸としてフル回転したウイングスパイカー金杉由香(22)は4年間在籍したチームを去る。試合後は仲間からねぎらいの言葉をかけられ「これからどこのチームに行くかは分からないけれど、人としても、プレーヤーとしても成長していきたい」と力を込めた。