プレミアリーグとの2冠を目指した久光製薬がストレート負けを喫し、準優勝にとどまった。

 左膝の故障から今大会で約1年2カ月ぶりの実戦復帰を果たした16年リオデジャネイロ五輪日本代表のウイングスパイカー長岡望悠(26)は出場せず。酒井新悟監督(48)は「若い選手の力で最後までやり切りたかった思い。メンバーチェンジの手もあったが、我慢して(若い)彼女たちを使った。その中でも結果を求めるのは当然。ここ1本が決まらずに、後手に回ってしまった」と総括した。

 それでも今季はプレミアリーグを全30試合で1敗と圧倒的な力で制した。今大会は若手の底上げとなり、来季に向けて大きな経験値を積んだことになる。主将のセッター栄絵里香(27)は「勝つこともあれば、負けることもある。今季キャプテンとして経験したことを今後に生かして、人間としても大きく成長したい」と意気込んだ。