柔道の17年世界選手権男子100キロ級覇者のウルフ・アロン(22=了徳寺学園職)が代表強化合宿中に紛失した自身のスマートフォンが6日までに、発見された。

 ウルフは4月30日から東京・味の素ナショナルトレーニングセンターでの強化合宿に参加。1月に左膝を手術して、別メニューでリハビリに励んでいた。3日午前9時ごろ、施設に隣接する国立スポーツ科学センター(JISS)でウエートトレーニングを約1時間30分行った。スマートフォンも所持して、圏外だったため「フライトモード」にした。トレーニング終了後、スマートフォンがないことに気づいた。関係者に事情を説明し、捜索協力を呼び掛けていた。

 関係者によると、3日午後10時ごろ、JISS内のロッカーの下に落ちていたスマートフォンを自身で発見。その後、関係者に「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。ありがとうございました」と頭を下げて、お礼回りしていたという。

 ウルフは6月の全日本実業団体対抗大会(福岡)で実戦復帰予定。9月の世界選手権(アゼルバイジャン)で2連覇を目指している。