バドミントンの再春館製薬所元監督で、現在岐阜トリッキーパンダースに所属する今井彰宏氏(48)が15日、前チーム在籍時に所属選手の賞金を私的に利用していたとされる問題について、弁護士を通じて説明文を発表した。

 現在、この問題について、再春館製薬所が日本協会に告発状を提出している状態。また、同チームを管轄する熊本県協会も今井氏の除名処分を検討している。この日発表した文書で今井氏は、選手が国際大会で得た賞金を、自分の個人口座で預かっていたことを認めた上で「それは、選手やバドミントン部のために使うためであり、自分の利益のために集めたものではありません。そして、実際に、私的な目的で使ったこともありません」と不正行為を否定。適切な弁明のために日本協会と熊本県協会に告発状など関係資料の提示を求めているが応答がなく、「正確かつ有効な説明や反論は困難」とした。

 また、今井氏を追う形で再春館製薬所から岐阜トリッキーパンダースに移籍した女子ダブルス福島由紀、広田彩花組について「金銭問題も、再春館製薬所のパワハラ問題も、必ずしも選手に直接関係する問題ではありません」と指摘し、選手を巻き込みたくない意向を示した。