バドミントンの強豪、再春館製薬所の元監督今井彰宏氏が在籍中に金銭的不法行為をしたとされる問題で、熊本県バドミントン協会は24日、熊本県警に詐欺容疑で刑事告訴するとともに、永久追放処分にしたと発表した。

 県協会の水野修身理事長は記者会見し「不正の再発防止のためにも、日本協会にも報告する。何らかのペナルティーを与えてほしい」と話した。今井氏は県協会の調査に対し「不正利用は一切していない」と答えているという。

 協会によると、告訴状は今井氏が15年12月24日ごろ「選手のボーナス(賞金)を俺の口座に振り込んでくれ。選手に渡す」などと県協会に電話し、約149万円を詐取したとしている。

 今井氏は昨年1月に再春館製薬所の社内処分で監督を解任され、現在は岐阜トリッキーパンダースに在籍している。発表を受け、今井氏の代理人弁護士は「詐欺罪に問われるような事実関係は一切ない。極めて遺憾で強く抗議する」とのコメントを出した。