バスケットボール女子日本代表候補が30日、都内でワールドカップ(9月22日開幕、スペイン)に向けての第4次強化合宿を公開し、プロ野球楽天イーグルスのオコエ瑠偉(20)の妹オコエ桃仁花(19=デンソーアイリス)は初めてのA代表入りに向けて「もし選ばれれば目の前のチャンスをつかみたい」と意気込んだ。

 6月8日には台湾との強化試合が行われ、早ければそのタイミングで代表デビューとなる。兄瑠偉と比べ、「あっち(兄)はアンダーカテゴリーの代表なので、緊張感が違いますね」とにやり。「お母さん(母早苗さん)から聞いたんですけど、兄が『桃仁花のほうがオリンピックに近いな…』と言っていたらしいです。よっしゃ! という感じですね」と満面の笑みを浮かべてライバル心をむき出しにした。

 トム・ホーバス監督(51)の指導の下、一般的にはゴールリング近くでプレーをする4番のパワーフォワード(PF)の選手が、3点シュートを使った攻撃をする「ストレッチ4」にも挑戦。3番シューティングガード(SG)とPFのどちらも練習を積んでいる。「もともと3点シュートが得意という訳ではないんですけれど、合宿での3点シュートの確率が良いので今は自信を持っている」と胸を張った。

 日本女子はアジア杯3連覇中。W杯、東京五輪ではメダルの期待もかかる。A代表候補最年少の19歳は「東京五輪に出ることが目標。一番下なので元気と若さを出していきたい」と頼もしく言った。