陸上男子短距離のサニブラウン・ハキーム(19=米フロリダ大)が日本選手権(22~24日、山口)を欠場する予定であることが1日、分かった。 

 先月11日の大学地区選手権200メートル予選で右脚付け根を痛め、同24日からの全米大学選手権東部地区予選も欠場していた。複数の関係者によると、この日までに日本陸連側へ日本選手権を回避する意向の知らせが届いたという。

 前回大会では100メートルと200メートルを制し、03年の末続慎吾以来、14年ぶりとなる2冠を達成。話題を独占した。昨夏の世界選手権では200メートルで決勝へ進み、ウサイン・ボルト氏を抜き、世界最年少での同種目ファイナリストとなった。フロリダ大に進学して1シーズン目となる今年は、チャンピオンとしても大注目される存在だった。日本人初の100メートル9秒台を出した桐生祥秀(22=日本生命)と「王座堅守 VS 日本最速」の文字と一緒に大会ホームページや宣材写真に起用されていたが、その舞台には立てなくなった。

 今季の最大目標は7月にフィンランドで開催されるU20世界選手権に定めている。それに出場できるかは未定。患部の回復状態を見た上で、判断を下す。