関東学生アメリカンフットボール連盟が、関学大との定期戦で悪質な反則行為をした日大の指導者選考にくぎを刺した。26日に都内で臨時理事会を開催。22日付で日大保健体育審議会と部に対し「新監督・コーチ選考にあたりご留意いただきたいこと」を通達したと発表した。また、日大のチーム改善報告書の提出期限を7月17日、今季出場停止処分の早期解除決定期限を同31日と決めた。

 日大は19日付ホームページで指導者の公募を始めた。OBを除外して外国人前提のように、英文の募集要項を掲載。連盟はこの公募に「いくつか懸念がある。徒労に終わらないように」と決定前に通達となった。

 公募期間が10日と短く、重要な選考委員や選考過程が不透明で、一部理事主導などであればガバナンスに問題ありとした。選手らの自主性が尊重されるチーム環境、OBでも問題はなく、指導者や背後の権力者によるワンマン体制に陥らない仕組み構築を求めた。これらが解決しなければ解除は認められないと断じた。

 報告書を検証して最終決定する理事会へ答申する検証委員5人も発表した。規律委員だった連盟監事の寺田弁護士以外は第三者で、1部監督会から推薦された筑波大永田学長ら。なお、理事会前の臨時社員総会で日大内田前監督と井上前コーチの除名処分が承認され、正式決定した。