錦織、柴崎になる! テニスの4大大会今季第3戦、ウィンブルドン(英国ロンドン)が7月2日に開幕する。

 30日、開幕を前に世界27位の錦織圭(28=日清食品)が会見に臨み、サッカーワールドカップ(W杯)日本代表のMF柴崎岳(26=ヘタフェ)から刺激をもらった。

 コロンビア戦で勝ち越し弾を演出したロングパスに「(あれだけ)きれいに決まったら気持ちいいだろうなって思っていた。刺激になった」。

 5歳から、サッカー教室に通っていただけに「サッカーは大好き」。15年1月の全豪では、会場の隣で行われたサッカー・アジアカップの日本代表戦を観戦に訪れた。今大会前に、英気を養っていたオランダではコロンビア戦、セネガル戦の日本代表2試合を生中継を見ながら応援。「サッカーをしていたら、真ん中でみんなを動かしている方が好きかもしれない」と、柴崎のポジションに心を奪われたようだ。

 決勝トーナメントのベルギー戦は「もちろん勝ってほしい。なるべく同じ(日の)試合に入らないように(願っている)」。錦織も、柴崎と同じく、武器とするのは相手の脇を抜くストロークでの“パス”。ベルギー戦は2日で、錦織の初戦は3日の予定だけに、しっかり応援して、今度は自分が、サッカーと同じ芝の上で、得意のパスで、上位進出を目指す。