柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン)女子52キロ級代表の阿部詩(17=兵庫・夙川学院高)が、今後の高校生対象の大会に出場する可能性について「まだ考え中です」と言及した。

 1日、スペイン・カステルデフェルスでの国際合宿に参加するため羽田空港を女子代表とともに出発。5月には初の世界選手権に集中するため今月の金鷲旗と8月の高校総体の欠場を明言していたが、先月中旬、試合勘も大事として出場の可能性を示唆していた。この日、取材に応じた阿部は「まだ考え中です。エントリーもちょっと分からない」と明言を避けた。

 スペイン合宿では強豪相手に「研究されている中、思い切った柔道がどこまで通用するか確認したい。強い選手と組んで自分の実力を知りたい」と話した。

 兄で世界選手権2連覇を狙う男子66キロ級代表の一二三(20=日体大)は同日午前、男子代表とともに同合宿に参加するため成田空港を出発した。