アーティスティックスイミング(AS)の日本代表が2日、都内でジャカルタ・アジア大会(8月)に向けた合宿を公開し、デュエットで乾友紀子(27=井村ASク)の相手を中牧佳南(26=井村ASク)から吉田萌(23=ザ・クラブピア88)に変更したことを発表した。

 4月下旬の日本選手権(辰巳)後のカナダ合宿で井村雅代ヘッドコーチ(HC)が決断した。約2時間の練習後、取材に対応した井村HCは「去年の10月から見ていてこのまま20年東京五輪までやっていけるのかとずっと考えていた。カナダ合宿の時に吉田を起用することを決めた。長い目で見たときにこの選択肢しかなかった思えるように」と非情とも取れる采配の意図を説明した。

 中牧には井村HCが直接伝え「チームには必要」とチーム残留を望んだが「頑張れない」として、日本代表から離れた。

 新パートナーの吉田は168センチと日本人の中では長身で、170センチの乾との体格差もほとんどない。まだペアを組んで約2週間だが、井村HCは「吉田は明るくて演技もできる。音感が素晴らしいので細かい動きもできる。停滞がないから私も攻めていける」と評価した。