世界18位の大坂なおみ(20=日清食品)がウィンブルドン自身初のセンターコートで沈んだ。同10位のケルバー(ドイツ)に2-6、4-6のストレート負けを喫した。「初めてのセンターコートを楽しめなかった。打ちすぎた」。

 日本女子として、06年杉山愛以来12年ぶりのセンターコート勝利を目指した大坂だったが、いいところなく敗れた。大坂は、良くも悪くもなく、いつもと同じ状態で試合に入った。しかし、ケルバーは、17年全米1回戦で敗れており、今大会の2回戦も苦戦しただけに、最初から集中のレベルが高かった。スタートから、その差が大きく、大坂は「何もうまくいかなかった」とがっくり。最後まで、それは埋まらなかった。

 これで4大大会7度目の3回戦敗退。強打と少しの安定性だけで、相手がミスをするのはノーシード選手まで。シード選手、特に上位選手はミスどころか、逆にカウンターでも返球される。そこを、どのように切り開いていくのかが、この先の大きな課題だ。