柔道の日本代表がカードになった。世界選手権(9月、アゼルバイジャン)とジャカルタ・アジア大会に向けた男子日本代表の強化合宿が3日、宮崎県延岡市で行われ、全日本柔道連盟(全柔連)アスリート委員会から両大会の代表21人にそれぞれプロフィルカードが200枚配布された。

 昨年に続き、競技普及とファンとの交流などを目的に発行された。今年は代表選手だけでなく、男女両監督のカードも作成。名刺サイズで表面には顔写真、裏面にはサインや経歴などが記されている。早速、選手は合宿後、地元の子どもらに配布して好評を得ていた。

 世界選手権で2連覇を狙う66キロ級・阿部一二三(20=日体大)は「これで、少しでも柔道ファンが増えてくれたらうれしい」。アジア大会100キロ超級代表の王子谷剛志(26=旭化成)は「顔と名前を覚えてもらえるし、時間がなくてサインが書けない時などに便利。名刺代わりにもなる」と言って、笑顔で子どもたちにプレゼントしていた。

 全柔連アスリート委員会は全柔連と選手のつなぎ役で16年リオデジャネイロ五輪男子100キロ級銅メダルの羽賀龍之介(27=旭化成)ら14人の委員で構成されている。国際柔道連盟(IJF)アスリート委員で、五輪2大会連続銅メダルの男子73キロ級・海老沼匡(28=パーク24)も特別委員に就任し、IJFアスリート委員会との連携を図っている。