女子スプリントで前田佳代乃(27=京都府連盟)が10連覇を達成し、今大会限りでの現役引退を表明した。決勝で太田りゆを下した直後の優勝インタビューで、電撃発表した。

「10連覇は日本の選手権では価値がないかもしれないけど、毎年こつこつ積み上げた数字。今後の自信になる」と話すと「すみません、今日で引退します」と切り出した。今後については「この業界に育ててもらったので恩返しができるように」と、指導者を目指すという。

前田は12年のロンドン五輪代表でスプリントに出場。競輪選手ではなく、個人でスポンサーを得て活動する「プロ選手」として、女子短距離界のパイオニアだった。