1次リーグA組で世界ランキング12位の日本は同15位のベルギーに1-3(25-14、23-25、14-25、19-25)で逆転負けし、1勝3敗となった。ベルギーは2勝2敗。

大会は24カ国が4組に分かれて1次リーグを戦い、各組上位4カ国が2次リーグに進出する。日本はA組5位で18日(同19日)に世界7位のアルゼンチンと対戦する。

日本は山内晶大(24=パナソニック)、西田有志(18=ジェイテクト)、福沢達哉(32=パナソニック)、伏見大和(26=東レ)、藤井直伸(26=東レ)、石川祐希(22=シエナ)のメンバーでスタートした。

第1セットは今大会初スタメンのオポジット西田が躍動。いきなり強打で先制点を奪うと、アタックで5点、サービスエースで4点を上げてチームを引っ張った。セッター藤井もクイック、パイプ(速いバックアタック)を有効に使って先取した。第2セットは石川、福沢のアウトサイドヒッターが確実に得点を重ねたが、ベルギーのオポジット、アウトサイドからの攻撃を止めきれず、競り合いながら失った。

第3セットは日本の攻撃、コンビにベルギーが対応。石川の3本のアタックが高い壁にはね返され、西田へのマークも厳しくなって大差で落とした。第4セットは山内、伏見のクイック、西田の強打で終盤まで一進一退。しかし、17-18から福沢、西田が連続してブロックにつかまるなど5連続失点で力尽きた。

両チーム最多の20点をマークした西田は「チームを鼓舞したいと思っていたが、その仕事はできた。大事なところでポイントが取れなかったのは自分の甘さだと思う」と第2セット以降、厚くなった相手ブロックを打ち破れなかったことを反省。中垣内祐一監督(50)は「西田の1セット目のサーブはできすぎ。チームとしてあれをずっと要求するのは酷。チーム状態は決してよくなく、いいプレーが続かないが、(次のアルゼンチン戦へ)気分よく、精神的に充実してプレーさせたい。集中したい」と最終戦の必勝を期した。(増井麻里子通信員)