9月30日、F1第16戦ロシアGP決勝が行なわれ、ウラジミール・プーチン大統領が列席する中でメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝した。レースはポールポジションのバルテリ・ボッタスがリードしたが、レース中盤にペースが鈍りフェラーリのセバスチャン・フェッテルが背後に迫ったためメルセデスAMGはチームオーダーでボッタスにハミルトンを先行させるよう指示。選手権争いを最優先に考えメルセデスAMGはハミルトンをそのまま優勝させたが、後味の悪い1−2フィニッシュとなった。

「とても難しい1日だったし、バルテリは週末を通して素晴らしい仕事をしたんだ。そして僕を先行させてくれた本当の紳士だ。彼にとってもどれだけツラいことか、僕にはよく分かる。だからこういう勝ち方は決して良い気分ではないよ。でもチームのみんなの努力のおかげだ」

ボッタスは「ツラかったけどチームにとっては素晴らしい結果だ。ルイスは選手権争いをしているし、チームはコンストラクターズタイトルを争っているからね」と悔しさを滲ませながら語った。

ペナルティで後方グリッドスタートのトロロッソ・ホンダの2台は、ピエール・ガスリーが4周目にマシンに問題を抱えてスピンオフしピットに戻ってリタイア。ブレンドン・ハートリーもブレーキに問題を抱えて5周でピットに戻りリタイア。日本GPを前に失望のレースとなった。(米家峰起通信員)