3シーズン目となる男子プロバスケットボールBリーグの開幕戦が行われ、16-17年シーズン準優勝、今季中地区の川崎ブレイブサンダースが、昨季準優勝の千葉ジェッツに勝利した。

川崎は今季からクラブのオーナーが東芝からDeNAに変わっての新しいスタート。新ブレイブサンダースの初戦を白星で飾り、クラブのとってもBリーグとなって初めての開幕戦勝利となった。

昨季リーグ最多の3点シュートを決めた辻直人(29)が第1クオーター(Q)から躍動。辻は試合開始から2連続で3点シュートを決めるなどチームに勢いをもたらす。第1Qを16-11とリードし、第2Qで千葉にリードを許すも、第3Qに再び主導権を握る。

コートを幅広く使った大きなパス回しで相手を翻弄(ほんろう)し、24秒の攻撃時間をフルに使ったラストに辻が3点シュートを着実に決めるシーンも。第4Qも集中力を切らさず、3本のスチールから攻撃チャンスをつかみ、最大16点のリードを広げて勝利した。

チームの得点源で16-17年シーズンMVPのファジーカスをけがで欠く中、辻はチーム最多の20点を決めた。「開幕戦は2年間勝ててなかったので、千葉相手に勝ててうれしい」と笑顔。「逆転されてもあきらめずにやって、速攻にもつなげられた。個人のシュートも気負いせず気持ちよく1本目を決められた」と振り返った。

チーム5人が2桁得点を獲得し「ニックがいないぶん、チームバスケでいいシュートも決められた。5人どこからでも点が取れることを証明できた」と胸を張った。

主将の篠山竜青(30)は今季から新加入したバーノン・マクリン(32)、シェーン・エドワーズ(31)の2人の奮闘について「のびのびできていたし、彼らにとってもとけ込むためにいい試合になったんじゃないか。ニックが帰ってきたらまた可能性が広がるし楽しみだなと思う」と期待をふくらませた。