シニア2年目の本田真凜(17=JAL)が、SPで62・74点で4位発進となった。

最初の連続3回転ジャンプに成功すると、その後も伸びやかで華麗な演技を披露した。演技終了後は両手を突き上げ、笑顔をあふれさせた。

「練習の成果を少しは出せた。テクニカルの部分は直す部分はあるが、他の部分は出せた。今の時点では良い演技」と振り返った。続けて「まだまだ完成形までに時間はかかるが1歩ずつ頑張る」と話し、フリーに向けて「自分の中では自信がある。現時点での最高の演技をしたい」と力を込めた。

昨季まで関西の名門関大に所属していたが、「自分の可能性を伸ばすため」と、この春から兄太一とともに拠点を米国へ移した。指導を受けるのは、過去に浅田真央のコーチを務め、現在世界王者チェン(米国)を教えるラファエル・アルトゥニアン氏。チェンら10人の仲間と一緒に練習する日々で「学ぶことがたくさん。すごくいい環境」。言葉や食事など慣れない生活の中でも「毎日得意の卵焼きを作っています」と週5日自炊にも励む。

「軽い気持ちじゃダメ。あと4年、必死にがんばりたい」。届かなかった五輪の舞台を見つめ、新たな挑戦は続く。

平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)4位で昨年覇者の宮原知子(20=関大)が73・86点で首位、同五輪6位の坂本花織(18=シスメックス)も71・29点と高得点をマークし、2位に入った。