バスケットボールBリーグのレバンガ北海道に愛らしい“14人目の選手”が加わった。チームは27日、札幌市内で阿部真楓(まなか)さん(7)の入団式を行った。緊張した様子で契約書にサインした阿部さんは、今季の目標として「いろいろな人としゃべりたい。(プレーでは)ドリブルをしたい」と意気込んだ。

長期療養中の子どもたちを応援する「TEAMMATES(チームメイツ)」プロジェクトの一環。小児慢性疾患で通院治療中の阿部さんは4月から競技を始めた。今後はチームの一員として数週間に1度、活動に参加。もちろん試合出場はないが、チームに同行することもあり、11月7日サンロッカーズ渋谷戦(札幌・北海きたえーる)が“デビュー戦”予定だ。

3人姉妹の三女で同じくバスケをしている一番上の中学1年の姉と同じ背番号「18」をつける。「『まなか』か『まな』」と呼んで欲しいとのリクエストに、41歳上のチームメート折茂武彦選手兼社長(48)はさっそく「まなか入団おめでとう」と歓迎の言葉をかけた。続けて「まなかちゃんはリーグ最年少で僕は最年長選手。最年少、最年長コンビを組んでリーグを引っ張っていきたい」と共闘を呼びかけた。【浅水友輝】

◆TEAMMATES NPO法人「Being ALIVE Japan」が企画し、スポーツチームの入団を通じて長期療養を必要とする子どもの退院、復学を支援する事業。社会貢献を推進するBリーグは、パートナーの日本財団から助成を受け、3者協働で17年から導入。同年11月に7歳男児が入団したA東京が第1弾となった。今季は大阪に13歳男児が入団。北海道は3例目で、女子は阿部さんが初めて。