柴田女が弘前実を76-55で撃破し、2年ぶり14回目の優勝を飾った。スタメン中4人がケガ明けと満身創痍(そうい)の状態で新人戦、春季大会、高校総体に続き4冠を達成した。小野尚樹コーチ(46)は「コンディションをうまく調整できずにスピードもなく走れていなかったが、皆で声を出し合って戦ってくれた。ウインター杯では万全の状態でやらせてあげたい」と胸をなで下ろした。

2年生の木村優希が27得点をマークして、流れを呼び込んだ。ハーフタイムに雷を落とされ奮起したゲームキャプテンの渡辺和恵(3年)は「体力が落ちて足が止まってしまったが、自分がやるしかない、見返してやろうと思った。今日は優希のおかげです」と振り返った。来春から男女共学となり柴田女としては最後の大会となる。「女子校として最後の年にウインター杯の出場権を取れてうれしい。まずは初戦突破を目指したい」と意気込んだ。