女子決勝は長岡商が2年ぶり7度目の優勝。新チームになり、3度目の県制覇となった。

県内無敵のまま、長岡商が春高に乗り込む。決勝で唯一のピンチは第3セット、6-11とリードされた場面だった。ここでこの試合初めてタイムアウトを取った佐藤淳司監督(42)は選手に言った。「勘違いしているぞ。やり直そう」。

ここまで県高校新人戦、県高校総体と主要県大会2つを制覇。いずれも新潟青陵を破ってのもの。「ただ、自分たちは常に挑戦者」(佐藤監督)。原点に戻ることを促した。気持ちを整えたメンバーは、連続5得点で追いついてみせる。ラリーでしぶとくボールを拾い、場外に出そうなボールも複数で追った。そこからエースの枝村さくら(3年)の攻撃につなぐ。取り戻した流れは、2度と渡さなかった。

「拾えないボールでも、最後まで追えば相手のプレッシャーになる」。リベロの堀之内彩美主将(3年)が言うように、粘り強さがチームの真骨頂。8月の全国高校総体で決勝トーナメントに進出したことで、そのスタイルに自信をつけ、さらに磨きをかけた。

一昨年の春高経験者は堀之内主将と枝村の2人。前回は初戦を突破し2回戦で敗れた。「今度は2回戦を突破したい」と堀之内主将。粘りのバレーを全国でも発揮する。