新生日大アメリカンフットボール部が白星で再出発した。反則問題で今季出場停止処分後初の対外試合として、17日に横浜スタジアムで社会人Xリーグ合同チームと対戦。実戦練習はまだ約1カ月も51-6で快勝した。反則したDL宮川(3年)は10月復帰と準備が不十分のため、ただ1人出場しなかった。

6カ月ぶりに赤い軍団が躍動した。最初の攻撃からラン4、パス3と合計7TDに1FGを挙げ、守備は1TDに抑えた。春に今季初の8強入りしたオール三菱を破った実力は健在だった。宮川以外の3年以下90選手全員が出場した。昨年大学日本一でMVPのQB林(2年)も2TDを演出し、明るい笑顔を見せていた。9月就任で初采配した立命大出身の橋詰監督は「やっと試合ができることに感謝し、喜んでいる。勝利はうれしいが、ポテンシャルの半分以下」と今後の成長を期待した。

宮川は試合前練習には参加し、今後予定する数試合の中で出場する。来季はBIG8(1部下位リーグ)からのスタート。父母やOBから温かい声援も飛んだが、橋詰監督は「まだほんの1歩。次の1歩へ小さくても少しずつ。道のりは長い」と話した。【河合香】