16年全日本選手権7位でショートプログラム(SP)4位の島田高志郎(17=木下グループ)がフリー140・41点を記録し、合計214・38点で3位に入った。

地元カナダで才能を高く評価されるステファン・ゴゴレフ(13)が、4回転ルッツの転倒をトーループ、サルコーと2種類の4回転ジャンプ着氷でカバーし、合計233・58点で優勝した。

島田は冒頭で4回転トーループに挑み、1・76点の加点を導いて成功。続くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に予定していた2回転トーループを付けられず、最終盤の3回転フリップに付けようと試みたが、単発となり転倒した。

17年夏からスイスで指導を受ける06年トリノ五輪男子銀メダルのステファン・ランビエル・コーチ(33)からは頭をなでられ「その他はすごく良かったのに、最後(の3回転フリップ)は何で!」と声をかけられたという。「悔しさがこみ上げてきた」と素直な思いを口にした。

それでも4回転トーループは「初めて」と振り返るきれいな成功で「降りたことはうれしいけれど、これからは何本も降りないといけない」と手応えをつかんだ様子。初出場での表彰台で、貴重な経験を積んだ。