フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル女子ショートプログラム(SP)で世界最高得点を記録し、首位に立った紀平梨花(16=関大KFSC)が8日(日本時間9日)、カナダ・バンクーバーの会場で同日のフリーに向けて公式練習に臨んだ。

午前8時からの練習でフリー「ビューティフル・ストーム」をかけての通しでは、冒頭でトリプルアクセル(3回転半)-3回転トーループの連続ジャンプ、続いて2本目の3回転半に成功。そこからもジャンプをノーミスし、順調な仕上がりをうかがわせた。3回転半は練習序盤はミスが続いたが、40分間の練習で16本跳び、成功は12本。75%の成功率だった。

SP2位で平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)金メダルのアリーナ・ザギトワ(16=ロシア)も曲をかけての通しで、得点源のルッツ-ループの連続3回転ジャンプなどに成功。SP4位の坂本花織(18=シスメックス)や、同6位の宮原知子(20=関大)も念入りに調整した。

最終6番滑走の紀平は05年浅田真央以来、日本女子13年ぶりとなるシニア1年目での優勝が懸かる。フリーは8日午後1時55分(日本時間9日午前6時55分)から行われる。