平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)代表でSP1位の宮原知子(関大)がフリーで4位(146・58点)、合計223・34点で3位に終わり、大会5連覇を逃した。

宮原の5連覇への夢はかなわなかった。紀平、三原が高得点を出した後の演技。冒頭の3回転サルコーを決めると、続く3回転ルッツと3回転トーループの連続ジャンプも着氷。その後のジャンプも決め勢いに乗ったかと思われたが、プレッシャーからか終盤の連続ジャンプでミスが出て得点が伸び切らなかった。得点を待つキス・アンド・クライでは厳しい表情を見せ、点数が出ると納得したかのようにうなずいた。

それでも表彰式後は明るい表情を浮かべた。演技のミスを悔いた一方で「とりあえず終わってしまったなという感じ」と肩の力を抜くかのように話して、笑みを浮かべた。もちろん5連覇を逃した悔しさはあるが「失敗したのに146点という数字が出たということは、もっと良くなればもっと点数が出るということ」。今後の伸びしろに期待した。世界選手権に向けては「気負わずに楽しみたいという気持ちです」と話すなど終始、落ち込む様子を見せずに前向きだった。【佐々木隆史】