東京オリンピック(五輪)を目指す選手たちは、どんな曲を好み、どんな曲を励みにしているのか? 7競技15人の選手に、一押しの曲を挙げてもらった。アスリートらしく、選手の背中を押すような名曲が勢ぞろいした。選手たちは皆、音楽の力を競技に生かしている。

第2回は卓球編。

■石川佳純 25歳(全農)

 ★一押し曲 タマシイレボリューション

 ★歌手名 Superfly

12年ロンドン五輪から走り続ける五輪ロードは、この歌とともにあった。「ロンドン五輪の時からずっと聴いているお気に入りの歌です。歌詞もメロディーもすごく好き」と一押しする。「試合前にも聴きますが、どちらかというと練習する時だったり、自分を励ましたい時に聴くことが多いですね。他の歌も好きだけど、この歌が特に好き。自分を奮い立たせてくれる歌かなと思います」。女子卓球界をけん引し、プレッシャーを背負うエースは、自身への応援ソングを支えにして、東京五輪ロードを走り抜くつもりだ。

■張本智和 15歳(エリートアカデミー)

 ★一押し曲 ルーズリーフ

 ★歌手名 ヒルクライム

15歳らしくTWICE、WANIMAなど若者に人気のアーティストを幅広く聴くが、他選手に紹介されてからはまっている1曲だ。「他の選手が聴いていて好きになって、『春夏秋冬』でさらに好きになりました。そのあとにいろいろ聴いてこの歌に出合いました」。歌詞には「君が主人公のその物語」とある。「負けている時とか落ち込んでいる時でも元気にしてくれる歌。勝っている時とかうれしい時は、そのまま勢いに乗れます」。自国開催で主役を張るべく、金メダルへの物語を真っ白なルーズリーフに書き記していく。