スケートボード・ストリートの第1回世界選手権に出場した日本代表選手らが16日、ブラジル・リオデジャネイロから帰国した。

日本ローラースポーツ連盟からの派遣選手として出場した日本代表は、女子で織田夢海(12)が準決勝12位に入ったのが最高。アジア大会銀メダルで準決勝16位だった伊佐風椰(17)は「(長時間の移動で)疲れた。でも、大会はすごかった」と話した。

男子はアジア大会優勝の池慧野巨(17)と日本選手権2位の小鈴大和(18)が派遣選手として出場。ともに予選落ちに終わったが、池は「(優勝した)ナイジャ・ヒューストンはすごかった。頑張ります」と、世界トップが決勝で見せた9点台連発の歴史的な滑りに刺激を受けた様子だった。

大会は世界最高峰のプロツアー、ストリートリーグ(SLS)今季最終戦「スーパークラウン」を兼ねて開催。SLSプロ資格で出場し、初代世界女王に輝いた西村碧莉(17)も派遣選手と同便で帰国したが、大会中に体調を崩したこともあって、家族とともに足早に羽田空港を後にした。

今季SLSで3戦全勝だった男子のエース堀米雄斗(20)は、日本選手として初めて出場したスーパークラウンでまさかの8位。日本には戻らず、拠点とする米国で巻き返しを狙う。昨年11月のタンパアマ優勝でSLSから招待された池田大亮(18)は決勝進出こそ逃したが、準決勝16位で来季SLS全戦出場権を手にし、他の選手よりひと足先に帰国した。

日本代表の西村隆監督は大会を振り返り「代表選手たちの成績は、まずまず。SLSの雰囲気を感じて、いい経験にはなったはず」と話した。西村の優勝については「すでに優勝する力はあったと思うので、驚きはない」。早川大輔コーチも「実力は十分あるし、結果も予想通り。体調を崩しながらも優勝できたのは、一緒に行った家族の支えがあったからだと思う」と話していた。