日刊スポーツの新企画「これ、要ります?」の第8回は、何と、男子テニスで錦織圭(29=日清食品)が紙面用に書いた読者への直筆メッセージだ。それも、優勝直後に間に合わせでお願いしたため、当日の試合予定を印刷した裏紙への直筆というレアものだ。

■読者1人にプレゼント

前回のレスリング高谷の穴あき靴下に比べて、錦織の直筆メッセージとなれば、王道の王道。「これ要ります?」には、もったいない!? はずが、実はこれ、ブリスベン国際で優勝した時に、そこにあった紙の裏に書いてもらった紙面掲載用なのだ。

表には、錦織が決勝を戦った日の試合日程が印刷されている。ただ、白い紙が必要なだけだったので、記者室の机の上にあったものを拝借した。裏に油性ペンで書いたメッセージは、裏移りし、表に透けてしまっている。それも、大事な言葉が抜け落ちていたのだ。

優勝後の記者会見が終わった後、スルスルと錦織に近づいた。「メッセージ、メッセージ」とお願いすると、「何? 何?」。ちゃんとツアー広報に頼んであったのに伝わってない。「読者へのメッセージ」「あ~、はい。何て書けば?」とのやりとりに1分。

ペンを手に取ったので、「日刊スポーツの読者の皆さんへ、って頭に書いてね」。そして、錦織が書いたのは「日刊スポーツの皆さんへ」。それじゃ、私たち宛てでしょう-。社員にメッセージして慰労か。ただ、もう時間がない。ありがたく、そのまま掲載しました。【吉松忠弘】

◆応募方法 プレゼント希望者は、はがきに住所、氏名、このページの感想を明記の上、〒104・8055(住所不要)日刊スポーツ新聞社スポーツ部「これ要ります?(8)」係までご応募ください。2月5日到着分まで有効です。