世界最高峰のストリートリーグ(SLS)に今季から参戦する池田大亮(18=ムラサキスポーツ)が、圧倒的な強さを見せつけた。すでに日本代表入りを決めている池田は、29・3点で代表選考会を兼ねた大会に圧勝。来月のパーク日本オープンにも出場し、両種目で東京オリンピック(五輪)を目指すことも明かした。2位は27・5点で白井空良(17)、最後に大技を決めた14歳の山下京之助が26・4点で3位に入った。
池田の強さに、会場からため息が漏れた。予選トップで臨んだ8人の決勝も、ミスなく大技を連発。ベストトリックの1本目をミスして「少し焦った」というものの、最終5本目の前に優勝を決めて「けっこう良かったかな。楽しかった」と大会を振り返った。
1月の世界選手権兼18年SLS最終戦で準決勝に残り、今季のSLS出場権を手にした。昨季SLS3勝の堀米とともに日本ローラースポーツ連盟の強化選手となる資格を得て、今大会は出場する必要もなかったが「あるなら出ようと思った。ヒマだったし」と、平然と言ってのけた。
さらに仰天発言も飛びだした。「来月のパークにも出ます」。16日に藤沢市で行われる日本オープンは、今大会同様に代表候補選考試合。SLS参戦を決めてストリートでの五輪出場は有力だが「パークでも五輪を狙う」と言い切った。
もともとは、堀米とともにバーチカル(ハーフパイプ)で技を磨いた池田は、パークもこなす「ハイブリッドスケーター」。昨年11月にアマ世界最高峰のタンパ・アマを制した時も、バーチやパークの技の「マックツイスト」を披露した。「今はストリートだけど、どちらも好き」と話す。
両種目の五輪ランキング対象大会を回る必要があって日程的にも厳しくなるが「できると思う」と池田。日本代表の西川監督も「大亮なら両方いける。可能性はあるでしょ」と話した。ストリートの第一人者の参戦で、パークの強化選手争いも激しさを増す。【荻島弘一】
◆池田大亮(いけだ・だいすけ)2000年(平12)8月4日、東京・大田区生まれ。4歳の時にスケートボードを始め、16年に日本スケートボード協会(AJSA)プロツアー年間優勝。17年に第1回日本選手権(ストリート)に優勝し、18年はパークで日本選手権2位になり11月の世界選手権に出場した。直後にストリートでアマ世界最高峰のタンパアマ優勝、今年1月のSLSに出場した。
◆スケートボードの種目 東京五輪ではストリートとパークを実施。ストリートは階段や手すりなど街中を模したコース、パークはコンビプールと呼ばれるボウルをふせたようなコースで争う。両種目ともトリック(技)の難度、独創性などを競う採点競技。ジャンプやスライド技の多いストリートに対し、パークは回転技が多く、スノーボードのハーフパイプに近い。動きが異なるため、遊びとして両方やる選手はいるが、世界トップレベルで両種目をこなす選手は少ない。


