女子テニスで、世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)の新コーチが決まった。

2月28日、自身の写真投稿サイト「インスタグラム」でビーナス・ウィリアムズ(米国)の専属練習相手だったジャーメーン・ジェンキンス氏(34=米国)がチームに加わると明かした。大坂は同12日にサーシャ・バイン氏とのコーチ契約を電撃解消。バイン氏はビーナスの妹セリーナの元専属練習相手だった。姉妹で4大大会30度の優勝を誇る女王学を吸収する。次戦は昨年ツアー初優勝を果たしたBNPパリバ・オープン(3月6日開幕・米カリフォルニア州インディアンウェルズ)の予定。

再び、ウィリアムズ姉妹から、すご腕コーチが大坂をサポートだ。ジェンキンス氏の新コーチ就任に、大坂は「チームに参加してくれてありがとう」と、自身のインスタグラムで感謝を述べた。その日はシラー・フィジカル担当、スター理学療法士も含め“新・チームなおみ”で夕食をともにした。

新コーチに就任したジェンキンス氏は、15年7月から18年までビーナスの専属練習相手を務めた。4大大会で09年ウィンブルドンで準優勝して以来、決勝にさえ進めなかったビーナスを17年全豪、ウィンブルドンで準優勝に導き、再生させたことでも有名だ。その手腕に目を付けたのが全米テニス協会だった。今年1月に、強化部の女子担当ナショナルコーチとして雇ったばかり。しかし、関係者によるとジェンキンス氏は、その職を辞してまで大坂の専属コーチに就任したという。

実は、弟のジャーマー・ジェンキンス氏(28)は、現在ビーナスの妹で、4大大会23度の優勝を誇るセリーナの専属練習相手を務めている。大坂の前コーチ、バイン氏の後任だったという。ここでも、大坂のウィリアムズ姉妹との関係は深い。

大坂は優勝した全豪以来の大会で、専属コーチなしで初めて世界ランキング1位で臨んだドバイ選手権では、初戦で同67位のムラデノビッチ(フランス)にストレート負けした。大会前の会見で、新コーチの条件として「ポジティブな人。陰でものを言わない人」を挙げていた。ジェンキンス氏は、8人の兄弟と1人の妹という大家族。実は、そのうちの8人は、両親が里子を養子に迎えたきょうだいだ。母ブレンダさんの教えは「情熱は人のために使いなさい」だったという。その無垢(むく)な情熱が、純粋な大坂と共鳴し、巡り合ったのかもしれない。