え、消えた。寺内健(38)坂井丞(26=ともにミキハウス)が、322・23点で最下位だった。

世界トップが集う大会での5本目。踏み切りのタイミングが外れた寺内が、体を右側に90度回転させただけでそのまま落下。「大失敗。坂井が回転しているのが目の前で見えて『ごめん』と思いながら落ちた」。坂井も「急にいなくなった…」とびっくり。演技にならず、まさかの0点。東京で6度目五輪を狙うベテランは「飛び込み人生で初めて。どう進むべきか考え直したい」と反省した。ただ折り返しの3本目までは表彰台争いをしていただけに手応えもあり、坂井は「おもしろ動画で有名になるかも」と明るい声を出し、38歳の寺内は「いや、この年でなりたないわ」と突っ込んでいた。