反撃が遅かった。東地区最下位のレバンガ北海道は西地区3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズに78-84で敗れ、今季3度目の6連敗を喫した。攻守に精彩を欠いた前半に15点のビハインド。後半開始の第3クオーター(Q)以降は激しいプレスから攻勢に回り、点差を縮めたが及ばなかった。内海知秀監督(60)は「トータルで言うと出だしで相手の勢いを止められず、良いスタートをきれなかった」とうなだれた。

第1Q終了時点で13-26とダブルスコアをつけられた。前半のシュート成功率は37・9%(名古屋D同47・1%)。外から放ったシュートがリングに嫌われ、中に切り込んでも決めきれない。反対に守備では相手に3点シュートを21本も放たれた(成功は7本)。リバウンドも今季リーグ2番目に少ない相手に5つ及ばない16。野口大介(35)は「戦うよりも巻き返すことに集中しないといけない状態だった」。後手に回る展開で肉体も精神もすり減らした。

後半はマーク・トラソリーニ(28)が中に飛び込むなど23得点を挙げ、第4Qに一時2点差まで詰め寄ったが、終わってみれば1度も追いつけず。指揮官は「40分通してしっかりしたバスケットをしていかなければならない」。この日、レバンガを含むリーグ下位3チームが勝敗で並んだ。13日には中2日でB1残留を争う同地区5位秋田と敵地で対戦する。野口は「次は次はと毎回言っているが、次こそは勝利につなげたい。今日の後半の底力を見せたい」。下を向いている時間はない。【浅水友輝】