「これ、要ります?」の第14回は、DeNA井納翔一投手(32)の登場です。球界屈指の個性派は気前よく商売道具を差し出すと、若きトップスイマーに心優しきエールを送ります。

■1人にプレゼント

「何でもいいよ~」「だいたいプレゼントできるよ~」。サービス精神旺盛な井納は、笑顔で私物を探し始めた。Tシャツ、パーカなどを物色し、昨季使っていた練習用グラブを手に取った。使い込まれた青色のアイテム。高価な物にも「全然いいよ~」とプレゼント企画を快諾してくれた。

五輪の注目選手を尋ねると、食い気味に水泳の池江璃花子の名前を挙げた。白血病を公表した金メダル候補。18歳のアスリートの復帰を、切に願っていた。

井納 早く治してもらって、オリンピックで、やっぱり強いってところを見せてもらいたい。全く知り合いとかではないですけど、彼女を信じて、期待したいんです。同じアスリートとして。僕はそういう大きな病気はなかったけど、一番いいピークからどん底になるわけだから。僕たちだったら、もしかしたら引退になるかもしれない。でも彼女はまだ18歳と若いし、治りも早いだろうから。周りも、復帰を望んでいると思う。その1人として、彼女の姿を東京五輪で見たいんです。

侍ジャパンの経験を持つ自身の五輪初出場については「いやいや、自分は…。選ばれたら光栄ですけど」。日頃から「宇宙人」の愛称で親しまれる。自分だけでなく、もっと広い世界を見ている。【栗田尚樹】

◆応募要項 プレゼント希望者は、はがきに住所、氏名、このページの感想を明記の上、〒104・8055 日刊スポーツ新聞社スポーツ部「これ要ります?(14)」係へ。3月19日到着分まで有効。