秋田ノーザンハピネッツ(東地区5位)が崖っぷちに立たされた。SR渋谷に前半8点をリードしながら、第3クオーター(Q)開始から5連続の12失点で一気に逆転された。

優位に立っていたリバウンドでも劣勢に立ち、最後は68-75でチームワーストの9連敗。15勝39敗の同率ながら直接対決で2敗している滋賀レイクスターズにかわされ、リーグ勝率の下位4チームが回る残留プレーオフ圏に転落。レギュラーシーズンで自力残留の可能性が消滅した。

前節3日は同地区首位の千葉ジェッツふなばしを終盤までリードしながら、残り30秒で富樫勇樹(25)に逆転の3点シュートを決められ金星を逃した。それでもB1屈指の強豪相手との接戦を自信に、必勝態勢で臨んでいただけに痛すぎる1敗となった。

試合後、ペップHCは怒りをあらわにした。「選手の集中力のなさには失望している。50歳の私でも、コートに立ったらリバウンドを絶対にとらせない。選手にはその気持ちがなかった」とまくしたてた。そして「負けてもファンが温かく声援を送ってくれるのは素晴らしいが、それによって自分のミスを忘れ、反省すべきことを忘れてしまうのはいけない」と選手の目を覚ますために、あえてブースターにも厳しい対応を求めた。【野上伸悟】