メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝した。1950年に始まったF1の歴史で1000レース目となる記念のグランプリで今季2勝目を飾ってみせた。

予選ではマシンの仕上がりが完璧ではなくチームメイトのバルテリ・ボッタスにポールポジションを奪われたハミルトンだったが、決勝ではスタート加速で首位を奪い、そのまま完璧なレースで優勝をもぎ取った。

「1000レース目を制することができたのはとても特別な気分だ。前戦ではフェラーリがものすごく速かったからここで自分たちがどれだけの実力があるのか分からなかったけど、バルテリ(・ボッタス)も好走をしたようにチームがマシンを大きく進歩させてくれた。本当に感謝しているよ」。

一方のボッタスは「マシンはとても良かったのにスタートで全てを失ってしまった。ホイールスピンさせすぎてしまったんだ」と悔しさをにじませた。

レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンがピット戦略をうまくこなしてフェラーリの1台を逆転し4位。ピエール・ガスリーは一人旅となったが6位を守り切り、最後にピットインしてフレッシュなソフトタイヤでアタックランをやってファステストラップを記録し、今季から新設されたファステストラップポイント1点を獲得した。

トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトが1周目の接触でドライブスルーペナルティを科されて後退し(最後は自主的にリタイア)、ピットスタートのアレクサンダー・アルボンは果敢なオーバーテイクの連発で10位まで順位を上げて前戦に続きポイント獲得を果たした。(米家峰起通信員)