スポーツ庁の鈴木大地長官は23日、都内で記者会見し、20年東京オリンピック(五輪)でボクシング競技が実施されることが決まり「安堵(あんど)した」と述べる一方で「大会実施の在り方について混乱しないように取り組んでほしい」とくぎを刺した。

東京五輪の運営について国際オリンピック委員会(IOC)は、国際協会(AIBA)ではなく、IOC委員で国際体操連盟会長の渡辺守成氏が座長を務める特別作業部会で行うこととした。鈴木長官は「当然体操のこともやりつつ、ボクシングでも責任者になった。大変な時間と労力を使う。何かできることがあれば後方からサポートしていきたい」と述べた。

日本連盟へは「昨年、組織が新しくなったところ。まず地に足付けて運営することが重要。その上で選手派遣することになる。強化も含め、連盟としての役割を果たしてもらいたい。五輪開催についてはIOCや国際機関との関係も重要になる。連盟や関係者が一丸となって取り組んでほしい」と述べた。