女子は再春館製薬所(熊本)が3連覇を狙った日本ユニシス(東京)に3-2で逆転勝ちし、3年ぶり2度目の優勝を飾った。

ダブルスで2連敗したが、シングルスで仲井由希乃、山口茜、峰歩美が3連勝した。男子は日本ユニシスがNTT東日本(東京)を3-0で下し、2年ぶり5度目の頂点に立った。

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後がないチームを救ったのは仲井だった。1-1で迎えた第3ゲーム終盤。連続失点で20-18と2点差に詰め寄られたが慌てず、長いラリーでミスを誘い勝利した。仲井は「いつも接戦で負けていたので、勝ってよかった」。ここ一番で、磨き上げた勝負強さを発揮してMVPも獲得。池田監督は「みんなの優勝だが1人挙げるなら仲井。流れが変わったと思う」と評価した。昨年は福島、広田らが移籍し、藤井と垣岩の「フジカキペア」も引退。部員は7人になった。山口は「人に任せるのではなく自覚を持ってプレーしている」と、それぞれがチームのための行動を意識するようになった。池田監督は「まだギリギリの戦い。課題を克服して勝ち続けたい」。7人の小さな団結力が大きな優勝を勝ち取った。