20年東京オリンピック(五輪)セーリング競技の会場である江の島ヨットハーバー沖で、8月4日から470級の世界選手権が開幕する。

日本男女ともに、表彰台に乗り、日本ペア最上位となれば、東京五輪代表に内定する。前日の3日、会場では練習レースと開会式が行われ、昨年W杯江の島大会で優勝した男子の岡田奎樹(23=トヨタ自動車東日本)が選手宣誓し、大会は開幕した。昨年の同選手権で、日本女子初の金メダルを獲得した吉田愛(38)、吉岡美帆(27=ともにベネッセ)組の吉岡は「頑張ろうという気持ちがよりわいてきた」と意欲を見せた。

風、海など、自然を相手にするセーリングだが、日本連盟オリンピック強化委員会の中村健次強化統括責任者によると、「最初の2日間は、それほど風もない。後半、日本に近づいている台風が、どのような影響を与えるか」と話した。台風が近づくと、江の島特有の南からの波のうねりが大きくなるという。

大会は、4日から、1日最大3レースが行われ、全部で最大11レースを行う。その合計得点で上位10艇が、9日に予定されている最後のメダルレースに進み、最大計12レースの合計得点で争われる。得点は低得点方式で、1位が1点、2位が2点など。しかし、メダルレースだけは倍になり、1位が2点、2位が4点となる。