大会連覇と20年東京オリンピック(五輪)代表を狙う女子の吉田愛(38)、吉岡美帆(27=ともにベネッセ)組が、第1レース10位、第2レース2位で、合計得点を12点とし、総合2位と好発進した。男子は、昨年のW杯江の島大会で優勝した岡田奎樹(23)、外薗潤平(28)組が総合3位につけた。日本男女は今大会で表彰台に乗り、日本最上位となると、東京五輪代表に内定する。

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前日に続き、この日も得意とはしない微風だった。吉田、吉岡組はスタートから第1マークを回航するまでに、一時は18位にまで落ちた。第1マークは14位で通過し「決していい成績ではなかったが、追い上げることができた」(吉田)と10位でフィニッシュ。第2レースにつなげた。

第2レースは第1レースの教訓が生きた。スタートから飛び出し、序盤からポーランドと首位争い。惜しくもトップは譲ったが、2位でゴール。「風の強弱がある難しいコンディションだった」(吉田)が、第1レースから修正でき、表彰台圏内の総合2位で最初の2レースを終えた。

男子の岡田、外薗組も3位と表彰台圏内の発進で、日本セーリング連盟オリンピック強化委員会の中村健次強化統括責任者は「日本チームとしては非常にハッピーな滑り出し」と満足そうに話した。

台風8号が九州方面に接近しており、6日の江の島近海の予報は、日本チームの得意な中風が吹く。中村責任者は「海外勢とも遜色なく戦える風。少なくともこの順位を維持し、これ以上も望める」と手応えを感じていた。【吉松忠弘】