バスケットボールワールドカップ(W杯、8月31日開幕・中国)へ向けたバスケットボール男子日本代表の激励会が7日、東京・港区のソフトバンク本社で行われ、NBAウィザーズの八村塁(21)ら日本代表5人が出席した。16年よりBリーグとスポンサー契約を結んでいる同社が、21年ぶり自力出場を決めたW杯での活躍を願い、日本協会に支援金3億円を贈呈した。

受け取った日本協会の三屋裕子会長が「第2の八村、渡辺を育てるのに使いたいけど、ちょっとだけ選手にも分けたいな」との発言を聞いた八村は「光栄です」と笑顔を見せた。

同社は来年からバスケット会場で5G(第5世代通信システム)の技術を活用したサービスを開始。八村はそのイメージキャラクターに就任し、CM撮影を行った。同社の榛葉副社長は「世の中を変えるソフトバンク社とバスケット界を変える八村選手のイメージが一致した」と起用理由を明かした。4Gよりも通信速度が10倍になる技術に八村は「パワーもスピードも負けないように」と自身の意気込みも語った。その後、高速餅つきで有名な中谷堂の餅つきを披露された八村は「まさにお餅の5G。最高です」とおどけた。

名古屋合宿を終え、6日に帰京した八村ら日本代表は、都内で12日の国際試合(VSチュニジア、千葉)に向けて調整する。空港や駅では歩けないほどの人だかりとなり、バスケット熱の盛り上がりも実感している。精神的、経済的にも大きな援軍を得た八村は、5Gに負けない速度で成長を続け、W杯まで突き進む。