昨季GPファイナル女王の紀平梨花(17=関大KFSC)が、81・35点で1位発進した。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を鮮やかに着氷すると大歓声。勢いに乗り続く3回転フリップと3回転トーループの連続ジャンプと、3本目の3回転ループもきっちりと決めきった。最後のポーズを決めると右手を上げてガッツポーズした。

今大会には、シニア転向1年目で数種類の4回転ジャンプを跳ぶトルソワや、18年平昌オリンピック(五輪)銀メダルのメドベージェワ(ともにロシア)らが参加。優勝への道は決してなだらかではないが「順位は気にしないようにしている。ショート、フリーで理想の形の演技をどうやったらできるか考えている」と24日の公式練習後に話すなど、内容重視で今大会に臨んでいた。