レバンガ北海道は同じ東地区の秋田ノーザンハピネッツを82-73で下し前節大阪エヴェッサ戦に続き2連勝を決めた。コンディション不良でベンチ入り4人が欠場し、出場は今季最少の8人のみ。第1クオーター(Q)はリードを許すも、第2Q以降はチーム一丸で相手得点を抑える堅守で勝利を呼び込んだ。同地区相手には3戦目で今季初白星。昨季1月16日サンロッカーズ渋谷戦から続いた同地区連敗を17で止めた。5日は今季2度目の3連勝をかけて秋田と対戦する。

レバンガ北海道がチーム一丸で価値ある1勝をつかんだ。開幕戦に次ぐ5349人が集まった本拠地で、開幕前のアーリーカップ東北を含め5連敗中だった秋田を撃破。最後は14連続得点で勝利のブザーを迎えた。内海知秀監督(60)は「同じ東地区との連戦。最初の試合は非常に大事だったので、まず1勝できたことは良かった」と喜んだ。

出場は今季最少の8人。橋本竜馬(31)ファイ・パプ月瑠(32)といった主力をコンディション不良で欠く中で踏ん張った。試合開始直後に7連続失点を許したが、第2Q以降は各Qを20点未満で抑える堅守で流れを引き寄せ、司令塔の松島良豪(27)が「相手に的を絞らせないオフェンスができた」と攻撃につなげた。7点ビハインドの第4Q中盤に途中出場の川辺亮平(24)が2本のシュートを立て続けに沈め「積極的にドライブをしかけて点を取れた」。難しい起用に今季初2桁の10得点で応えた。

チームにとって東地区相手の白星は、昨年12月30日A東京戦以来18戦ぶり。試合前までに積み上げた6勝と意味合いが違う。リーグ戦約5分の1を消化し、全6チームが勝率5割以上という激戦の同地区。昨季4勝26敗に終わった同地区対決の勝利は、チャンピオンシップ出場を目標に掲げるチームの最重要課題だ。指揮官は「チームの力が上がってきていることを感じたゲームだった」と自信を見せた。

同じく故障者続出だった昨季終盤、22連敗を喫した。今季は違う。この日欠場の橋本はベンチから立ち上がり、声を張り上げた。折茂武彦(49)は若手の隣に座り試合中に助言する。「折茂さんには『出たときはアグレッシブに』と言われている」という内田旦人(23)は果敢にシュートを放ち5得点。各自の役割を理解することで、チーム力が向上している。

同地区対決は残り27試合。5日に再び秋田と対戦する。「今日以上に秋田もハードにプレーしてくると思う。対応できるようにさらに引き締めたい」と川辺。連勝で東地区への苦手意識を払拭する。【浅水友輝】