B1新潟アルビレックスBBは9、10日、SR渋谷とアウェーの東京・青山学院記念館で対戦する。7日は中之島体育館で練習。

PG柏木真介(37)が3試合ぶりの出場をアピールした。前節の名古屋D戦(2、3日)は右肘の負傷のため欠場。この日はフルメニューをこなすなど、不安を解消した。東地区で8勝2敗で首位に立つ強敵を破っての3連勝に照準を合わせた。

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サポーターを巻いた右腕を素早く振ると逆サイドの味方に正確なパスが通る。「痛みはない」。実戦形式の練習。柏木は持ち味の周囲を生かす動きをきっちりと織り込んだ。ライン際で仕掛けるドリブル、そしてシュートと違和感はない。チーム練習のフルメニューに加えて自主トレのシュート練習もこなした。約2時間、淡々と汗を流した。

「もちろん出場するつもりでいる」。相手は東地区で首位を走るSR渋谷。「スクリーンを使ってインサイドを攻める。守備は相手にリバウンドを簡単に取らせない」。強敵の攻略法はしっかりとインプットできている。

6日の非公開練習から完全復帰した。アウェー京都戦の2試合目(27日)に右肘に違和感を覚えた。その後、名古屋D戦前の練習は別メニュー。試合も出番はなかった。別メニューの間、ボールはほとんど使わなかったが走力を落とさないよう、ダッシュなどは繰り返した。「心肺機能は落ちていない」。ボールを持つことができれば状態は万全に近い。練習後にアイシング、電気治療を患部に施した後、自宅で再び電気をかけた。回復のために怠りなく時間を費やしてきた。

欠場した2試合、ベンチからチームの連勝を見た。「まだ守備のズレがある。リズムが悪い」。今季初の連勝にも冷静に試合内容を分析した。同時に「悪い流れを断ち切ることはできた」と上昇ムードも感じ取った。「この勢いをつなげたい」。今季初の3連勝、そしてさらに白星を連ねるため、準備を整えた。【斎藤慎一郎】

○…主将のPF鵜沢潤(38)も「連勝できたことで雰囲気は良くなっている」と好ムードを感じている。一方で「何が良くて勝ったのか。しっかり見つめ直さないと」と浮かれないようにクギも刺した。SR渋谷は外国人選手を軸にしたオフェンスリバウンドと3点シュートが武器。「リズムに乗せないように」。自身はインサイドで外国人選手とのマッチアップが予想され、攻守で体を張ることを重視した。