北海道勢対決となった男子決勝は札幌国際大が札幌ジュニアを4-3で下し、優勝を決めた。17、18年は全員が「チームかまだ」のチーム名で制覇。同一メンバーで3連覇を果たし、世界ジュニアB選手権(12月11日~、フィンランド)の出場権を獲得した。サードの鎌田渓(20)は「V3がかかって少し緊張したけど、優勝できてうれしい」と喜んだ。

昨年は予選から9戦全勝で制したが、今大会は予選を5勝2敗で3位通過。プレーオフ、準決勝と勝ち上がって迎えた決勝も思い通りの展開ではなかった。有利とされる後攻の第1エンド(E)でいきなり1点を献上。フォース青木豪(19)は「チームのミスが多かった」と反省。その上で「我慢強くなった。今までならスチールされたらそこから崩れた」とも話す。2-2で迎えた先行の第5、6Eに1点ずつ加点、勝負どころで粘りを見せた。

5人中4人が札幌国際大に通学する今年は、これまでシニアの大会にも出場していた鎌田、青木がジュニアをメインに活動。「スキップとして自分たちの作戦を立てられるようになった」と鎌田。8、9月には米国、カナダで長期合宿。新井貢監督(58)は「崩れながらも、しのげたのは成長」。海外勢と試合をすることで経験値も増した。

世界ジュニアBでは2季前の18年5位が最高。目標は3位までが進める世界ジュニアAでのメダル獲得だ。鎌田は「ミスショットを減らして、自分たちの目指しているカーリングを磨きたい」と飛躍を誓った。【浅水友輝】