16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)競泳男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介(25=ブリヂストン)が、今年最後にシニア大会にエントリーしたことが24日、分かった。

東京都水泳協会の「東京都シニア冬季公認記録会」(12月7、8日、東京辰巳国際水泳場)。シニア向けの小規模大会に金メダリストが参戦する。

同大会の出場資格は18歳以上。大学生、社会人が主で、高校生は出られない。大会規模は萩野、瀬戸らが出た東京都オープンの10分の1程度とコンパクト。競技日程もユニークだ。短水路(25メートルプール)で全く同じ種目を2日間行う。すべてが予選、決勝がないタイムレース決勝1本。萩野は200メートルの自由形、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライの4種目に登録。それを2日連続=8本のレースを泳ぐ形だ。

春先に休養した萩野は、10月20日から1カ月で4大会合計24レースに出場。レース感覚を取り戻しつつあるが、さらに泳いで泳いで泳ぎまくる。同大会では午前中に練習を行って、そのままレースに出場する方向。萩野は、東京都オープンでライバル瀬戸と泳いで「差が開きすぎて、対決という感じにならない」というほどの差を見せつけられた。その差を埋めるためならば、金メダリストはどんな場所でも出陣していく覚悟だ。