3年ぶりにGPファイナル出場の羽生結弦(24=ANA)が、97・43点で2位発進した。4回転サルコーとトリプルアクセル(3回転半)は着氷したが、予定していた4回転-3回転の連続トーループが単発となった。ネーサン・チェン(米国)が、110・38点で首位発進した。

主な一問一答は以下の通り。

-滑り終えて

羽生 悪くなかった。力が入りすぎた。あまりないようなミス。意地でもおりようと思ったけど、しょうがないです。

-練習でも何度も確認していたが不安はなかったか

羽生 不安は誰でもある。

-チェンの得点は頭の中にあったか

羽生 入ってました。もちろん意識してました。ちゃんとやれば超えられると思った。きれいな演技をすればいいと開き直っていました。

-ジスラン・コーチが不在だった

羽生 今日は来られなかったけど、(コーチの)ブライアンとトレーシーが支えてくれたと思う。それが原因ではない。とにかく明後日に向けて1分1秒をどうやって過ごすか計算しながら、抜くところは抜いて、締めるところは締めていきたい。とにかく自分の実力不足。

-チェン選手について

羽生 僕はやっぱり強い相手と戦うのが好き。結果としては自分もいい演技をして彼と最高の戦いをしたかった。でもこれも1つの経験。フリーに向けて楽しむ材料が増えた。こうやっていつもスケートをやっている意味を与えてくれる存在だなと思います。

-憧れの舞台で「秋によせて」を滑って

羽生 正直な気持ちを言うと、このプログラムでジョニー・ウィアーさんは2位だったのでいい演技がしたかった。ただ悔しいって言ってもしょうがない。この点差はすごく大変だなと思うけど、フリーに向けていろいろ考えて、何をすべきかと考えながら1日1日過ごせたらいいなと思います。

-今日は会見場でも険しい表情を見せている

羽生 特に何も意識はないです。悔しいですけど、前は向いているかなと思います。フリーに向けてどうしようかなって。どうしていくのが、どういう風に過ごしていくのがベストなのかなって。隣にいるネイサン選手とかケビン選手の回答を聞いて勉強になるところはある。どういう感覚なのかなって。

-フリーの日の7日が誕生日。4回転ルッツは入れるのか

羽生 誕生日に関しては何も言えないです。ベストを尽くして笑顔で終わればいいなって思います。ルッツに関しては気持ちは入れたいです。